研究課題/領域番号 |
18K17381
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
秋田 智之 広島大学, 医系科学研究科(医), 講師 (80609925)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | マルコフモデル / 推定精度 / 費用効果分析 / 漸近論 / 精度 / 信頼区間 / 分散安定化 / シミュレーション / カプランマイヤー法 |
研究成果の概要 |
疾病の進行や費用効果分析においてマルコフモデルが用いられている。このモデルは実際の疫学・臨床研究のデータから算出された「推移確率」をもとに、将来の病態進行を予測することが可能であるが、これまで推移確率の元データ数が予測精度に与える影響を検討した研究ほとんどない。 本研究では、マルコフモデルによる予測精度を信頼区間で評価する公式を開発し、数値シミュレーションにより、データ数と信頼区間の精度(被覆確率)について検討した。さらに、本公式をもとに具体的なマルコフモデルを用いた費用効果分析における、費用と効果の推定精度について検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
検診・治療等の疾病対策導入を検討するとき、検診を導入した/導入しなかった場合の、生涯にかかる費用とQOLをそれぞれ見積り、導入に要した費用に似合うだけのQOL改善が見込まれるのかが評価されている。方法の一つであるマルコフモデルは、実際の疫学・臨床研究のデータから、1年間の疾患の発症率や進行率を出して、それをもとに仮想的に病態進行をシミュレーションを行う。元のデータの対象者数が少ない場合、予測の精度がよくないと考えられるが、これまでの研究では、ほとんど考慮されていない。そこで本研究では、予測の精度を「信頼区間」として表現するための公式を開発し、その方法の妥当性を理論と実用の両面から検討した。
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