研究課題/領域番号 |
18K17385
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
森山 信彰 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (90805920)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 東日本大震災 / 精神的健康度 / 身体活動 / ソーシャル・キャピタル / 知覚された環境 / 高齢者 / 災害後避難 / 主観的幸福感 / 環境 / 災害 / ヘルスプロモーション |
研究成果の概要 |
適度な身体活動は健康に有益であり、特に高齢者の身体活動促進は一次予防の観点から重要である。成人の身体活動量は、実際の物理的環境(例:歩道が整備されている)への認識の程度(「知覚された環境」)が関連する。本研究では、東日本大震災の後に避難を経験した高齢者において、「知覚された環境」のほか、社会や地域コミュニティにおける人々の相互関係や結びつき(ソーシャルキャピタル)と身体活動量および精神的健康度の関連を調べた。「知覚された環境」について、避難者では、周囲の景観を楽しいと感じることと身体活動量に関連が認められた。精神的健康度が低い要因は、避難の経験、および地域住民を信頼していないことであった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この調査で得られた結果は、大規模災害により避難を余儀なくされる被災高齢者の精神的健康状態の維持、向上のための中長期的な支援に活かすことができる。避難者は、基本的に避難先の周辺環境を選ぶことが困難である。避難を余儀なくされた被災者に対しては、避難先の居住地周辺に、ウォーキング、ジョギングなどに適した公園、道路を設置するなどの環境を整えることが望ましいことがわかった。今後は被災者が地域住民に対する信頼を高められるような働きかけ(介入)を行うことで、精神的健康状態の向上が図れるか検証する必要がある。
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