研究課題/領域番号 |
18K17405
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 九州大学 (2019-2020) 福岡歯科大学 (2018) |
研究代表者 |
田中 茂 九州大学, 大学病院, 助教 (80596396)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 腸内細菌 / 腎臓病 / 横断研究 / 炎症 / サルコペニア / フレイル / 高齢者 / 慢性腎臓病 / 要介護老人 |
研究成果の概要 |
本課題では、期間途中から慢性腎臓病(CKD)患者における腸内細菌叢解析へ目的を変更した。研究期間中に66名の腎生検対象者を登録した。T-RFLP法によって10種類の腸内細菌叢構成集団のピーク面積を算出した。IgA腎症ではBifidobacteriumの増加とClostridim cluster XIの減少が認められ、膜性腎症では、Lactobacillales目の増加およびClostridum subcluster XIVaの減少が認められた。さらにIgA腎症23例の解析では、分節性硬化を有する群において、Bacteroidesが優勢菌種である一方、その他の菌種が減少することが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は横断的検討であり、クラスターでの優先菌種であった腸内細菌属と疾患活動性の間の因果関係については明らかにできていない。また、健常コントロールとの比較において腎疾患の発症に関与し得る腸内細菌属種を特定することが可能となると考えられる。今後、本集団の縦断的検討を加える事によって腎炎の予後と特定の腸内細菌叢の関連性が明らかにすることができれば、腸内細菌叢の分析が、非侵襲的かつ反復測定可能な病勢モニタリングやマススクリーニングによる潜在的腎炎の拾い上げなどにも役立つ可能性がある。
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