研究課題/領域番号 |
18K17409
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 国立研究開発法人国立環境研究所 (2019) 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所) (2018) |
研究代表者 |
谷口 優 国立研究開発法人国立環境研究所, 環境リスク・健康研究センター, 主任研究員 (40636578)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | frailty score / trajectory / 類型化 / 死亡リスク / 医療費 / 介護費 / Frailty / 加齢変化パターン / 社会保障費 / フレイル / frailty |
研究成果の概要 |
12年間の長期縦断データ(延べ対象者数は637)を用いてfrailty scoreの加齢変化パターンを調べた。結果、high group 6.5%、second group 47.3%、third group 30.3%、low group 16.0%の4群に類型化できた。low groupに比べhigh groupの死亡ハザード比が2.6倍、second groupが2.2倍、third groupが1.4倍高値を示した。second及びthird groupは後期高齢期にpre-frailtyやfrailtyが進行する変化パターンであり、これらの群で医療費介護費が高値になることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究から、地域在住高齢者がFrailtyに至るプロセスには異なるパターンが存在することが明らかになり、後期高齢期にpre-frailtyの状態を経てFrailtyに至る47.3%の集団や後期高齢期にrobustからpre-frailtyに至る30.3%の集団が特定された。後期高齢期にpre-frailtyやFrailtyに至る集団の死亡リスク及び社会保障費の上昇が明らかになったことから、地域在住高齢者に対する健康増進施策において、後期高齢期のFrailty及びpre-frailty対策を推進することにより、高齢者本人の健康長寿と我が国の社会保障費の安定に寄与できる可能性が示唆された。
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