研究課題/領域番号 |
18K17413
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58040:法医学関連
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
草野 麻衣子 名古屋大学, 環境医学研究所, 特任助教 (60733574)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | 分析化学 / LC/Q-TOFMS / 薬物抽出 / 危険ドラッグ / 合成カンナビノイド / 法医学 / 法中毒 / 質量分析 / 毒性解析 |
研究成果の概要 |
合成カンナビノイド5F-ADB及びその主代謝物であるエステル加水分解代謝物M1について、QuEChERS-STQ法と高速液体クロマトグラフィー四重極飛行時間型質量分析(LC/Q-TOFMS)によるヒト臓器中5F-ADB及びM1の定量分析法を構築し、分析バリデーションを行った。5F-ADBはカルボキシルエステラーゼ(CES)、特にCES1によって加水分解されることから、CES1の発現が異なる臓器を対象としてヒト臓器中5F-ADB及びM1濃度を比較し、ヒトにおけるCES1の発現が異なる臓器間での代謝との相関を明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
合成カンナビノイド乱用の急増以降、国内外では新規合成カンナビノイド及び代謝物の同定と代謝経路の推定、CB受容体への親和性評価などが行われてきた。しかし、5F-ADBを含むエステル・アミド基を有する合成カンナビノイドについては、代謝酵素(特にCES)の発現が異なる臓器間での代謝との相関に関する研究はこれまでに報告がない。合成カンナビノイドは類似した基本骨格を有する化合物が多いことから、他の合成カンナビノイドにも拡張できることが期待されるため、臓器間におけるCESの発現と5F-ADB濃度の相関を明らかにすること、及び毒性評価は、法医学・薬物代謝学・社会医学の観点からも非常に意義のあるものである。
|