研究課題/領域番号 |
18K17419
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58040:法医学関連
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
垣本 由布 東海大学, 医学部, 講師 (40734166)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 心臓性突然死 / 心肥大 / オートファジー / リソソーム / リポフスチン / カテプシン / 年齢推定 / 加齢 / 心臓 |
研究成果の概要 |
心臓のリポフスチン(LF)については、LF量から年齢が推定できること、LF量は癌患者で増加するが心臓性突然死では変化しないことが明らかになった。また、心筋LF量に相関するLC3やp62の変化は認めず、LF量がオートファジー機能全般を反映しないことを明らかにした。 リソソームのタンパク質分解酵素については、心筋のCTSBやCTSDが年齢と相関して増加するものの、p62、ATP synthase、α-synucleinの増加は認めず、高齢でもリソソーム機能は対償的に維持されていると考えられた。また、致死性心肥大ではCTSDの減少を認めたが、前述の分解基質の蓄積は認めなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
心筋のLF定量は、通常の組織標本作成と並行して行える検査であるため、身元不明者の年齢推定に役立てられる。また、本研究では癌などの慢性疾患でのLF増加が示唆されたことから死因究明にも活用できると考えらえる。 リソソームのタンパク質分解酵素については、CTSDの減少が心臓性突然死のリスクマーカーとなる可能性が示され、生理的心肥大と病的心肥大の鑑別への活用が期待される。
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