研究課題/領域番号 |
18K17421
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58040:法医学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 (2020-2021) 日本医科大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
勝山 碧 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 助教 (90803700)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 腎障害 / アルコール代謝 / ADH1 / ADH3 / 腎病理 / アルコール / アルコール脱水素酵素 / 慢性飲酒 |
研究実績の概要 |
本年度は,アルコール(Alc)代謝の鍵酵素であるAlcohol Dehydrogenase class I (ADH1)およびAlcに高いKmを持つAlcohol Dehydrogenase class III (ADH3)が共に肝の次に腎に多く分布していることに着目し,8週齢の野生型マウス(WT),ADH1ノックアウトマウス(ADH1KO),ADH3ノックアウトマウス(ADH3KO)に水(C群)あるいは10% Alc (E群)を1か月投与させた上で26.8%の高濃度のAlcを腹腔内投与し,慢性Alc下での急性アルコール負荷時の腎障害を形態学的に検討した。 WTではC群E群共に,近位尿細管内部及び糸球体内部に好中球浸潤を認めた。ADH1KO(C群)では著明な病変を認めなかったのに対し,ADH1KO(E群)では糸球体凝縮像,糸球体への好中球浸潤,近位尿細管内の尿円柱を認めた。ADH3KOではC群E群共に,著明な病変を認めなかった。以上より,慢性飲酒下での急性Alc負荷による腎障害にはADH3が関与している可能性が示唆された。昨年度までに得た結果では,慢性飲酒による腎障害の増悪にADH3が関与している可能性が示唆されており,慢性飲酒下のみならず急性飲酒下においてもADH3が腎障害に関与している可能性が明らかとなった。 また,WT,ADH1KO,ADH3KOに5% Alcを1年飲酒させ,経時的に尾静脈採血し,Alc代謝速度を算出した。 AD3KOは1年を通じて多量飲酒であったが,血中Alc濃度は飲酒開始早期(34日)で低下していた。WTとADH1KOの飲酒量は多くなかったが,WTは飲酒後106日で血中Alc濃度が低下したのに対し,ADH1KOは240日経過するまで高いままであった。以上の結果より,ADH3KO>WT>ADH1KOの順でAlc代謝能に優れていることが明らかとなった。
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