研究課題/領域番号 |
18K17431
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 三重県立看護大学 |
研究代表者 |
菅原 啓太 三重県立看護大学, 看護学部, 講師 (60733615)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 手浴 / 食事ケア / 看護技術 / エビデンス / 食事摂取量 |
研究成果の概要 |
食前に実施する手浴が生体に及ぼす効果を、自律神経活動や食事摂取量の観点から明らかにし、食事摂取を促す新たな看護技術としての食前の手浴の有効性を検討することとした。大学生を対象とした調査の結果、短時間の手浴(40℃に保った恒温槽に左手の手首までを2分間浸漬する)が、交感神経活動を減弱させる可能性を示唆した。交感神経活動が亢進すると、消化管の運動および分泌機能が抑えられることを考慮すると、手浴は、皮膚温上昇による体温調節や情動に関わる中枢を介して、亢進した交感神経活動を減弱させる食前のケアとして活用できる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
食前に実施する短時間の手浴が、亢進した交感神経活動を減弱させる食前のケアとして活用できる可能性が示唆された。日常の習慣では当たり前に行われている「手を洗う」という行為に着目し、食事摂取を促すケアとして、看護場面に取り入れられるといった点で学術的に意義があると考える。手浴は、準備や手技が簡便であり、対象者への負担が少ないため、対象者と援助者双方にとって、取り入れられやすい援助であるといえる。また、臨床現場だけではなく、「高齢者の低栄養防止・重症化予防等の推進(フレイル対策)」の一環として、在宅場面でも活用できるケアへと発展させることができると考える。
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