研究課題/領域番号 |
18K17434
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 東北文化学園大学 |
研究代表者 |
松田 優二 東北文化学園大学, 医療福祉学部, 准教授 (50635448)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 災害対策 / トリアージ / 精神科 / 精神科入院患者 / 精神科病院 |
研究成果の概要 |
本研究目的は、災害時の精神科入院患者に対する精神症状トリアージ対応の現状と今後、精神症状トリアージとして優先すべき項目について明らかにすることである。災害があった地域を中心とした精神科病院262施設の看護管理者を対象に質問紙調査を行った。 結果、精神症状トリアージ対応の現状は被災経験の関わらず実施している施設はなかった。優先すべきと考える上位3項目は自傷他害、興奮、暴力であった。次いで、症状や入院形態が特殊的な精神科ならではの項目である無断離院がみられた。精神科の看護管理者は、精神症状による生命リスクや疾患特性、入院形態などをふまえた精神症状トリアージ項目を認識していることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
先行研究の調査より、精神症状のトリアージ分野の研究蓄積は少なく本研究は特異である。精神科入院患者は、環境ストレスに脆弱であり災害時に安全な場所へ避難できたとしても、その後の被災ストレスから精神症状が悪化し、生命をおびやかす危険性がある。そのため、精神科医療従事者は身体傷病のトリアージのほか精神症状のトリアージをふまえた包括的な対応が求められる。本研究成果は、研究が少なく方法論が明確化されていない当該分野の基礎資料として貢献することができ、精神科入院患者の安全を守るための災害時対策を検討する際の一助になることが期待される。
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