研究課題/領域番号 |
18K17446
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
山中 真 愛知医科大学, 看護学部, 教授 (30507504)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 看護基礎技術 / 看護管理 / 看護技術 / 基礎看護技術 / 実践技術 / 可視化 |
研究成果の概要 |
看護師に必要な高度実践技術の一つである聴診技術は、非侵襲的に患者情報を把握し身体的評価をおこなうための重要な技術である。しかし、この技術がどのように認識されているかについて調査した研究は行われていません。そこで、本研究では高度実践技術を有する5年目以上の看護師を対象として調査を行い、聴診技術の可視化を目的とした実験調査を実施しました。その結果、熟練看護師がどのタイミングで異常な音を認識しているかを明らかとしました。また認識する際の音は、正常な心音と明確に周波数が異なる点よりも200ms以上遅いことや、患者情報を付加することで診断精度が向上することを明らかとしました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
看護師の持つ実践技術は暗黙知に基づいて形成されるものが多い。このため、熟練者の技術を明確に提示することで、実践技術を平準化することが困難となっている。本調査では、実践技術の一つである聴診技術に焦点を当て、技術そのものの特徴と根幹をなすポイントの可視化を目的とした実験調査を行った。その結果、聴診技術は、音の聞き分けを主体とした単純な技術ではなく、音を基点とした思考過程が必要とされる高度な技術であることを明らかとした。このことは、今までとは異なる視点の教育介入を提示することに繋がる。加えて、熟練者の持つ技術を明確に評価することは、看護師の地位の向上と看護技術の能力評価に繋がる。
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