研究課題/領域番号 |
18K17448
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
高見 美樹 兵庫県立大学, 看護学部, 准教授 (10335565)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 看護情報 / 情報収集 / 電子カルテシステム / 電子カルテ / 看護情報システム / 患者情報収集 / 視線計測 |
研究成果の概要 |
本研究では、業務開始前に電子カルテシステムを用いて看護師が実施する情報収集の方法と、収集した情報量に関する経験年数による違いを調査、分析した。 その結果、看護師の視線分析では、注視している情報項目は、「医師記録」、「看護記録」、「観察項目」、「医師指示」、「業務確認」は全ての看護師が注視していたが、「看護計画」、「他職種記録」の注視者は30%以下であった。また、情報収集時間の多くを占めたのは、システムの「操作時間」であった。さらに、収集した情報量を「患者情報把握得点」で評価した結果、全ての項目でベテラン看護師の平均点が高く、収集している情報量が多い項目は、「薬物療法」であることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
厚生労働省から示された保健医療分野の情報化を受けて、病院での電子カルテシステムの導入率は上昇し、多くの病院勤務看護師は電子カルテシステムから患者情報の収集を行っている。看護師は始業前から受け持ち患者のラウンドに行く直前までの間に、集中して情報収集を実施しており、日勤の時間外勤務への影響要因と残業業務の内容調査では、始業前に「患者情報収集」を行う前残業が多いとの報告もある。そのため本研究の成果は、電子カルテシステムにおいて、より効果・効率的に患者情報を収集するための情報提供のあり方に資するものである。
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