研究課題/領域番号 |
18K17455
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
小川 俊子 千葉大学, 大学院看護学研究科, 講師 (90618133)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | ゴマ油 / 口腔衛生管理 / 微生物 / 口腔カンジダ症 / 口腔粘膜 / 細胞診 / 口腔水分量 / 高齢者 / 介護 / 介護困難 / 口腔清拭 / 口腔カンジダ / 食用ゴマ油 / 口腔乾燥 / 誤嚥性肺炎 / 口腔アセスメント / 介護拒否 / 予防 |
研究成果の概要 |
口腔衛生管理が嫌いな療養者に3か月間のゴマ油を使用した口腔衛生管理方法でケアを行った場合の安全性と有効性を評価した。 被検者は3施設の高齢入院患者25人。看護師は、90日間1日5回の口腔衛生管理を行った。対照群では水道水のみを使用し、介入群1にはブラッシング後に焙煎ゴマ油、介入群2には同様にゴマサラダ油で口腔を清拭した。舌背の微生物数、口腔粘膜の水分含有量、OHATスコアおよび頬粘膜の細胞診を介入の前後で評価した。 結果として、介入後はカンジダ数の減少とOHATスコアの改善があった。一部には、状態が悪化しつつある被検者の経口状態が細胞診により維持されている示された例や、嚥下が改善した例があった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Sesaminを多く含有しカンジダ増殖抑制効果が高い焙煎ゴマ油と、ゴマサラダ油に含まれるSesaminolの血流改善効果が粘膜を修復させることを仮説として介入した。舌背上・頬内側の水分量、細菌の減少に関して、明確な差はなく、カンジダ属真菌数については減少の傾向にとどまった。一方、アセスメントについて焙煎ゴマ油およびゴマサラダ油の効果が明らかに示され、細胞診では粘膜状態が改善していることが示された。これらの結果から、口腔衛生管理に嫌悪を示す療養者に対して、ゴマ油を用いたケアは良い効果をもたらす可能性があると考えられる。
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