研究課題/領域番号 |
18K17458
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
竹野 ゆかり 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 講師 (20509088)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | リンパ浮腫 / 皮下組織圧 / 動物実験 / リンパドレナージ / 圧迫療法 / 圧測定 / 線維化 / 炎症 / 繊維化 / 蛍光リンパ管造影 / 免疫組織化学 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、リンパ浮腫の進行に伴って生じる組織の線維化に対し、それを未然に防ぐためのケアを開発することである。 リンパ浮腫モデルラットを作成し、浮腫肢の皮下組織に圧測定カテーテル(Millar)を用いて組織の圧測定並びに徒手ドレナージや圧迫療法を行った際にどれほどの圧が生じているかを測定した。 測定値に多少のばらつきはあるものの、やや高めの圧迫を加えないとリンパは流れないことが明らかとなった。このことは、現在リンパドレナージの主流となっている優しいドレナージ方法とは異なっている。しかし、強い圧を長期的に継続して加えていくことにより、リンパ管や組織に与える影響については調べることはできなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
リンパ浮腫は一度発症すると根治することはないと言われており、生涯にわたって悪化を防ぐための日々のケアが必要となってくる。しかし、リンパ浮腫の重症度に応じたケアは構築されておらず、リンパ浮腫診断後は一律なケアを提供している現実がある。リンパ浮腫を正確にアセスメントすることは難しく、国際リンパ学会の指標を用いてもその分類は曖昧である。患者のQOL向上のためには、患部を客観的にかつ正確に評価する必要があり、その上でリンパ浮腫の重症度に合わせたケアを提供することが望まれている。本研究は、そのようなリンパ浮腫評価の一端を担うものと考えている。
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