研究課題/領域番号 |
18K17470
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 関東学院大学 (2019-2023) 東京医療保健大学 (2018) |
研究代表者 |
島田 多佳子 関東学院大学, 看護学部, 教授 (00310409)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 触れる / 触れられる / ケア / 看護技術 / 体験 / 現象学 / touch / phenomenological / experience / ふれる / ふれられる / 概念 / 分析 / ケアリング / 関係性 |
研究成果の概要 |
研究目的:本研究では、ケア場面における患者にとっての「ふれられる・ふれる」体験構造を現象学的手法により明らかにした。研究方法:調査会社から入院経験があり、看護師からケアを受けた体験のある方を紹介頂いた後、同意が得られた協力者にオンラインインタビューを実施しデータを逐語録に起こし、内容分析した。結果と考察:十分に語られた研究協力者6名から次の成果が得られた。ケアにおいて「触れる」ことで確認や安全が守られている状況を作り出し、安心感を生じさせていた。看護師が「十分に」ケアすることで、満足や気持ちよさ、嬉しさを引き出していた。「傍にいて」声掛けや観察は感覚の取り戻しや、意欲や満足感につながっていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「触れる」「触れられる」事象についての過去の研究を概観すると、物理的に触れること、あるいは触れられることを前提として研究がなされてきた経緯がある。しかしながら、ケアの場においては、「心に触れる」「触れ合う」ということがその人にとっての健康回復に大きく関わる状況もあることから、その事象の体験構造を明らかにすることで、触れることが看護技術としてどのようになり立ち得るのかを探求する意義がある。本研究は、十分なケアが満足や気持ちよさ、嬉しさを引き出すことや、傍にいて声掛けをすることなどが、相手の感覚の取り戻しや、意欲、満足感につながっていることが明らかとなり、触れることの本質構造を明らかにできた。
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