研究課題/領域番号 |
18K17471
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
宮永 葵子 金沢医科大学, 看護学部, 講師 (80782367)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 耳介矯正装具 / 組織学的評価 / 耳介形態異常 / 先天性耳介奇形 / 耳介軟骨 / 先天性耳介 / 可塑性樹脂 / 耳介軟骨厚 / パーソナライズ / 組織学 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、先天性耳介奇形を矯正するための安全な耳介矯正装具を開発することである。第1段階として、矯正装具に適した素材の検証、第2段階として矯正した耳介軟骨の形態が維持されるのかを検証した。ウサギ耳介部を可塑性樹脂で彎曲固定し、3ヵ月後の様相を観察したところ、耳介軟骨・表皮・皮下組織が肥厚し、血管増生が認められ、固定を行っても軟骨増生を阻害しないことが明らかとなった。彎曲固定した耳介部を解除した後の形状を観察したところ、固定解除後は徐々に元の形状に戻るが、3週間以降は変化はなかった。このことから、矯正装具として可塑性樹脂は適しており、固定は3週間以上行う必要があることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
先天性の耳介形態異常には、主として折れ耳や埋没耳などがあり、160人に1人の割合で発生する。このことから、現在日本には80万人の耳介形態異常の患者が存在すると推定される。保存的に治療する場合は、矯正装具を用い固定する必要があるが、耳介部への固定が難しく外れやすい欠点があり、外れないよう強く固定すると軟骨形成を阻害する危険性がある。本研究において、可塑性樹脂は強く固定しても軟骨の増生を阻害しない安全な素材であること、そして固定には少なくとも3週間以上は必要であることが明らかとなった。これにより、先天奇形の児の治療・ケアにおいての組織が気的な資料を提示することができた。
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