研究課題/領域番号 |
18K17480
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
青山 真帆 東北大学, 医学系研究科, 講師 (30781786)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 健康格差 / 社会経済的地位 / 終末期ケア / 遺族ケア / ケアの質 / グリーフ / Good death / ケアの質評価 / がん / 終末期 / 緩和ケア / QOL |
研究成果の概要 |
本研究の主要な目的は、患者・遺族の社会経済的地位(SES)が(1)がん患者の治療選択およびQOL、(2)遺族の精神的健康(うつや複雑性悲嘆)、に与える影響ついて明らかにすることだった。2018年度に実施された全国多施設遺族調査のデータ8126名分を取得し、解析した。主要な結果は、(1)患者の望ましい死の達成には、年収、同居の有無、治療中の暮らし向きなど等が関連した。(2)遺族のうつには、故人との続柄や現在の世帯年収等が関連していた。(3)経済的な理由によりがんの標準治療の中止・変更した割合は11%、だった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
社会経済的地位の違いによる健康格差は医療・公衆衛生学分野で広く明らかになっているものの、緩和ケア/終末期ケアにおけるアウトカムである終末期がん患者のQuality of Life (QOL)や遺族の精神的健康に与える影響は明らかでなく、具体的なアセスメント方法や支援方法が明らかではなかった。本研究で患者の望ましい死の達成度や遺族のうつ・複雑性悲嘆の関連要因を示したことで、医療者や行政が注視・改善すべき、がん患者および家族/遺族の社会経済的な要因、特に介入し、改善可能な要因について明らかになった。
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