研究課題/領域番号 |
18K17482
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
中西 啓介 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 助教 (10464091)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 上肢リンパ浮腫 / 3Dスキャナー / 症状自覚 / リンパ浮腫 / 3Dデジタイザー / がん看護学 / 慢性期看護学 / 基礎看護学 / ボディーイメージ |
研究成果の概要 |
がん術後リンパ浮腫患者が対象のセルフケアプログラムの構築につながる基礎的知見の創出を目的として、可搬型3Dスキャナを用いて患者の浮腫症状自覚の妥当性を検討した。まず、人体模型の上肢を用いて再現性のあるスキャニング方法を検討し、次いで被検者上肢の3Dデータの解析方法の信頼性を検討した。その上で、片側性の上肢浮腫を有する患者(若干名)を対象に、短時間の弾性包帯法実施前後で前腕部の浮腫症状の自覚と3次元形状の変化を比較し、その一致を検討するPreliminary studyを実施した。その結果、患者は患肢の前腕前面においては肘窩に近い部位ほど、症状変化に自覚的である可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
上肢リンパ浮腫の前腕前面では肘窩に近い部位ほど患者は症状変化に自覚的である可能性が示唆された。多くの上肢リンパ浮腫症例において,一生涯にわたって何らかの浮腫ケアを続けていく特徴を踏まえると,この知見はケア継続にむけて患者をエンカレッジするための重点的な介入ポイントとして、ケアプログラムを構成する基礎的知見となることが期待される。今後、被検者を増やすことに加えて、本研究で弾性包帯法実施後に凹状の変化を示した部位の内部構造の解析が必要である。なお、本研究では前腕前面に解析範囲を限定したが、患者自身によるセルフアセスメントの妥当性を検討するためには、実験系のさらなる検討の必要性が示唆された。
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