研究課題/領域番号 |
18K17485
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
|
研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
廣田 美里 神戸大学, 保健学研究科, 助教 (70595488)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | うつ病 / 家族 / 配偶者 / 看護支援 / ソーシャルサポート / パイロットスタディ |
研究成果の概要 |
本研究は、うつ病患者の配偶者に対する、看護師主導の積極的傾聴による個別面接介入による、配偶者の心理状態と患者のうつ症状への影響を調査した。16組の夫婦が研究に参加した。 配偶者の心理面の評価尺度のスコアは、介入後に顕著な変化はなかった。しかし、介入に対する配偶者の主観的な評価は肯定的であった。配偶者は自分の考えや感情を表現することができ、個別面接は有意義であったと述べた。さらに、介入後の患者のうつ状態のスコアは有意に改善した。本研究の結果は、配偶者に対する積極的傾聴による看護師主導の個別面接が、患者のうつ症状を改善するためのより良い環境を提供する可能性があることを示唆した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本では100人に約6人が生涯のうちにうつ病を経験し、世界的には約3億人がうつ病に罹患しているといわれている。うつ病は、再発を繰り返し、慢性的な経過を辿ることも少なくない。患者は症状とつき合いながら生活を送ることに苦悩するが、ともに生きる家族もまた、患者とは異なる苦悩を抱えながら患者を見守っている。特に、うつ病患者のキーパーソンは、配偶者であることが多く、配偶者は患者の心理的ケアを行いながらも、様々な家族内外の役割を担う。しかし、うつ病患者の配偶者への支援は行き届いているとはいえない。本研究は介入研究を通して、うつ病患者の配偶者に看護師が関わり、配偶者の思いを聴く場をもつことの重要性を示した。
|