研究課題/領域番号 |
18K17488
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立がん研究センター (2020) 熊本大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
小濱 京子 国立研究開発法人国立がん研究センター, 社会と健康研究センター, 特任研究員 (40749082)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2018年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
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キーワード | AYA / Unmet needs / アンメットニーズ / 社会生活, 就労・家事・育児を含む生活行動 / 若年成人がん患者 / 子宮頸がん / 若年女性 / 就労・育児世代 / がんサバイバー / 生活上の困難 |
研究成果の概要 |
若年成人がん患者の調査(Okamura et al., 2021)の二次分析を行い、治療後のアンメットニーズが生じる時期と変化、アンメットニーズを生じる対象の特徴と関連要因を明らかにした。対象206名の平均年齢は33.7(SD4.3)歳、女性が87.4%、既婚者が50%、就労しているものが56.3%、抗がん剤治療中が7.8%であった。疾患部位は子宮・子宮頸部が38%、乳腺11%。診断からの期間は1年未満が16%、5年未満が51%、アンメットニーズスコアが高かったのは心理的ニーズ、医療制度/情報ニーズであり診断からの期間を経てもニーズスコアは低下せず、支援の必要性が継続していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の二次分析から、この世代のがん患者においては診断からの時期が1年未満であっても、5年以上であっても、ニーズスコアは有意に改善しなかった。診断からの時期にかかわらず、ニーズがある領域は、心理的ニーズ、医療制度・情報ニーズであった。診断からの年数がたった後も、発達段階に応じたケア提供が必要であり、特に同世代の患者が少ないこの世代の支援には、医療制度を含む情報提供にとどまらず、ピア間での情報交換の場の提供やピアサポートを含めた心理支援が有用であると思われる。今後、この世代特有の課題や実態を知るためには、診断時期を特定して調査を実施する必要がある。
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