研究成果の概要 |
重回帰分析の結果,親和群のインターネット依存傾向を高めるインターネット使用方法はTwitter(β=0.17 P<0.001),オンラインゲーム(β=0.13 P<0.01),ホームページ閲覧更新(β=0.13 P<0.01),動画(β=0.10 P<0.05)であった.また親和群のインターネット依存を高める心理社会的要因は, 陰性感情に関する要因(β=0.23 P<0.001),学業に関する要因(β=0.13 P<0.01),家族に関する要因(β=0.11 P<0.05)であった. 親和群のインターネット依存傾向は,使用方法自体が長時間使用する傾向が高い項目によって高められていた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ひきこもりとインターネット依存は,同時期に生じやすい問題であり,ひきこもり初期にインターネットを依存的に使用することで深くひきこもる可能性がある.そのため,教育機関において親和群に早期介入を行う際,成績不良や,陰性感情が強いなど,有意にインターネット依存傾向を高める心理社会的要因を持つ者へ重点的な介入を行うこと,インターネットの使用についてスクリーニングしTwitterやオンラインゲームなどの使用時間のコントロールを行うことで,親和群のインターネット依存傾向の悪化を防げる可能性が示唆された.
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