研究課題/領域番号 |
18K17518
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
水嶋 好美 (青木) 浜松医科大学, 医学部, 助教 (70781376)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 共感 / 臨床対人反応性指標 / 視点取得 / 無条件の肯定的理解 / 看護師 / 尺度 / 対人反応性指標 |
研究成果の概要 |
この研究は、日本の看護師を対象として、「看護師の共感能力を評価する臨床対人反応性指標(原版)が共感を評価することができているか」を検証することを目的とした。この研究の対象者は、国立大学病院に所属する看護師と看護学研究者であった。 分析を行った結果、臨床対人反応性指標は、18項目であり、2つの共感の要素を評価できることが明らかになった。その2つの要素は、患者の視点に立って患者を理解する「視点取得」と如何なる患者も無条件に理解しようとする「無条件の肯定的理解」を評価することが確認された。この共感の指標を用いて、共感を教育していくことで、看護師の共感の能力は向上すると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
臨床反応対人性指標の信頼性と妥当性が確認され、看護師に求められる共感を評価できることが確認された。臨床対人反応性指標では、視点取得(相手の立場に立って考えること)と無条件の肯定的理解(如何なる場合であっても相手を理解しようとすること)の2つであり、いずれも臨床心理学者のRogersが提唱している効果的なカウンセリングを行うための条件に含まれている。 臨床対人反応性指標は、看護師の共感に関する教育の評価に用いることができ、看護師の共感能力を向上させる一助になると考えられる。また、看護師の共感能力が、看護師自身のメンタルヘルス等にどのような影響を及ぼすかなども明らかにすることができる。
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