研究課題/領域番号 |
18K17544
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
|
研究機関 | 聖カタリナ大学 |
研究代表者 |
白柿 綾 聖カタリナ大学, 人間健康福祉学部, 准教授 (00331760)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
|
キーワード | 共感疲労 / 共感ストレス / むずかしい患者 / 複雑性PTSD / 複雑性PTSD / 愛着の障害 / 愛着障害 / 看護師の共感疲労 / 看護師 |
研究実績の概要 |
この研究は、日本の病院で入院している治療困難な「むずかしい患者」について、その実態と患者をとりまく状況、看護師の心理的ストレスに関する状況を明らかにし、「むずかしい患者」をケアする看護師への支援について新たなアプローチを明らかにすることを目的としている。 2022年度は、前年度に引き続き、「共感疲労」「共感ストレス」に関連している概念を整理し、それぞれどのように研究が進められているか、これらの概念と「むずかしい患者」との関係性を明確にするための文献レビューを行った。「むずかしい患者」に関しては、日本語文献が少ない事から、海外文献も参考に進めている。 また、Covid-19感染拡大により一時進行を中断することとなったインタビュー調査を再開し、「むずかしい患者」のケアを経験した看護師に6名にインタビューを実施した。「むずかしい患者」のケアについて10年以上前の経験を鮮明な記憶で語る対象者もおり、その心理的疲弊状態の深刻さがみられた。 研究の動向は、日本看護科学学会、日本保健医療社会学会等の学会に参加し、広く看護師の「共感疲労」等の情報収集と現況の理解に努めた。また、「感情労働」の第一人者である専門家に相談する機会を設け、概念を整理、「むずかしい患者」の動向、看護師の「共感疲労」に関して理解する上での助言を得た。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
COVID-19に対応するための教育に時間を要したため、また、COVID-19に対応する臨床(対象者)への研究の同意を得ることが困難であったため。
|
今後の研究の推進方策 |
2023年度は、インタビュー調査の成果を公表するための学会発表準備を進める。 また、これまでに学会発表した「むずかしい患者」に関する文献レビューの論文化を行う。 上記で得られた結果を踏まえ、「むずかしい患者」を取り巻く臨床状況のフィールドワークを計画・実施する。
|