研究課題/領域番号 |
18K17552
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
笹川 恵美 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (90757270)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | humanized care / childbirth / satisfaction / evidence based madicine / international health / El Salvador / 人間的出産 / 科学的根拠に基づいたケア / 国際母子保健 / 満足度 / ラテンアメリカ / 助産学 / 国際保健 / 母子保健 / ヒューマニゼーション / 科学的根拠に基づいた医療 / エルサルバドル / 国際保健学 |
研究成果の概要 |
人間の自然な営みである分娩を生理学的に捉え直し、過度な医療介入を避け、母児の力を最大限に活かせるようなケアの概念を「人間的出産」と呼ぶ。エルサルバドルにおける「人間的出産ケアモデル」導入の効果を、褥婦を対象とした産科ケア満足度調査(ベースライン256名、エンドライン133名参加)、および医療者が提供する産科ケアの直接観察調査(ベースライン84名、エンドライン82名参加)により評価した。産科ケア満足度は154点から158点に有意に上昇し(200点満点)、直接観察では分娩中の飲食・自由な体動等、WHOガイドラインで「推奨される」ケアの実施割合が上昇した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
WHOは、ミレニアム開発目標に掲げられた妊産婦死亡率の削減が多くの国で達成できなかった理由として、分娩時のケアの質の低さが障壁となったと評価している。分娩時のケアの質の向上は、女性の出産満足度を高めるだけでなく、妊産婦死亡率にも関わっていることが示唆された。そのため「人間的出産ケアモデル」の確立・導入を通じて、エルサルバドルの産科ケアの質の向上を図る本研究の意義は高い。また、中米の産科ケアの質を評価した研究はほとんど見当たらないことから、本研究は、中米の産科ケアの現状に関する基礎資料を提供することができると考えられる。
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