研究課題/領域番号 |
18K17569
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
小代 仁美 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (80531136)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 小児がん / 初発 / 入院経過 / 付き添い / 核家族 / 初発時 / 家族 / 子どもの入院経過における家族 / 家族支援 / 入院経過における家族機能の変化 / 家族機能 |
研究成果の概要 |
小児がんの子どもの初発時での入院経過における家族の状況は「診断から初回治療終了時期」「初回治療終了後から退院時期」の病期で異なる。「診断から初回治療終了時期」の親は、子どもの生命の危機・治療に対する不安・治療決定の重圧により、精神的不安定となる。さらに、親の不安がきょうだいの心理に影響していた。「初回治療終了後から退院時期」の親は、子どもの病状によるが、治療経過が理解でき、日常の生活の変化に慣れて、余裕が持てるようになる。一方で、親ときょうだいの心身の負担は続き、ストレスが高まる時期でもある。加えて経済的負担も大きい。このように、子どもの入院経過における家族の状況は異なることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
初めて小児がんと診断され、入院、治療を受ける子どもの付き添いをしている核家族を中心に、入院から退院までの時間的経過において家族が抱える問題は異なることを明らかにした。小児がんの子どもの家族が、子どもの入院経過のどの時期にどのような問題を抱えているのかを具体化したことで、家族が抱える問題を早期に把握でき、家族のかかえる問題に対して、適時にかかわることができる。看護師の家族への適時なかかわりにより、家族の健康の維持増進や家族のエンパワーメントを高めることに繋がる。そのことで、家族がこどもの闘病に向き合うことができ、子どもの闘病への助けとなる、という意義がある。
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