研究課題/領域番号 |
18K17592
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
酒井 ひろ子 関西医科大学, 看護学部, 教授 (90434927)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | ネパール人妊婦 / 貧血 / 肥満 / 教育プログラム / ランダム化比較試験 / 低栄養 / リテラシー / 健康教育 / ネパール女性 / 妊婦貧血 / 健康格差 / 母子栄養改善 / 国際支援 / 開発途上国 |
研究成果の概要 |
BMI18.5未満のやせ妊婦、10代の若年妊婦に貧血発症率が高かった。核家族、高収入家庭、ヘルスリテラシーの低い妊婦はBMI25以上の肥満のリスクが高かった。ランダム化比較試験で教育プログラムが妊婦の貧血改善に有用であるかにについて評価した結果、コントロール群と比較して介入による妊婦貧血の改善が示された。さらに高いヘルスリテラシーをもつ対象者は介入の有無にかかわらず統計学的有意にHb値の改善を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
教育プログラム群のみにHb値の改善が示された。正しい知識が提供され食生活の改善だけではなく、処方された鉄剤のアドヒアランスを良好に維持することに寄与ししたことが推測できる。介入による妊婦貧血の改善が示されたことは妊婦健康診査時に教育的介入を実施していないネパールにおいて新たな知見といえる。 高いヘルスリテラシーをもつ対象者は介入の有無にかかわらず統計学的有意にHb値の改善を示した。高いヘルスリテラシーが貧血改善に関連を示したことは、教育的介入によるヘルスリテラシーの向上は貧血だけではなくその他の健康課題の改善や養育者として適切な情報の取捨選択と健康行動への動機づけの有用な支援となる可能性がある。
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