研究課題/領域番号 |
18K17596
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 福井医療大学 (2019-2022) 福井医療短期大学 (2018) |
研究代表者 |
吉田 美幸 福井医療大学, 保健医療学部, 教授 (50465845)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 幼児後期の子ども / 親支援 / 看護師 / 検査・処置 / 協働 / 検査・処置を受ける子ども / 幼児の親 / 親支援プログラム / 幼児 / 看護 / 採血 |
研究実績の概要 |
2022年度は、2019年度に実施した調査結果に加え、データ数を増やすために採血を受ける子どもの親および看護師をリクルートし、調査分析し、その上で親と看護師との協働に基づく親支援プログラムの試案作成に向けた支援内容を抽出する予定でいた。しかし、Covid-19感染防止のため臨床現場での親および看護師の関わりの観察やインタビューの実施が難しく、データ収集再開の目途が立たなかった。そのため、2019年度に調査した採血を受ける幼児後期の子どもに付き添う母親に関わった看護師の参加観察および面接データを再分析し、看護師の特徴的な関わりを抽出していった。看護師は、「子どもの安心・安全を保障し頑張りを後押ししようとする母親の関わりへの理解」を示し、「母親の意向に沿った子どもへの対応」に心がけ、嫌がる子どもと母親との間で交わされる会話を見守るといった「母親の子どもへの対応を保証する関わり」や、子どもと母親の双方に声をかけ続けるといった「子どもと母親への安心できる居場所づくり」をしていた。また、看護師自身による「子どもの頑張れる力への気づき」や「子どもの理解力や意思の確認」、子ども自ら手を出したタイミングを捉えて速やかに採血するといった「子どもの頑張る力への判断と後押し」をしたり、「看護師主導での採血への判断と実施」をしていた。その際、「採血に向けて協力を得るための母親への支援」や「子どもの安心・安全のために母親に依頼する協力」をし、採血後には「母親との子どもの頑張りの分かち合い」をしていた。その一方で、「嫌がる子どもへの対応の難しさ」や「母親や子どもに関わるタイミングを捉える難しさ」を語っていた。結果を踏まえ、親との協働に向けた親支援のためのケア項目を抽出している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
検査・処置を受ける幼児の親と看護師との協働に基づく親支援プログラムの試案作成に向けた支援内容抽出のために、再度、親および看護師をリクルートし、観察法とインタビュー法を用いて調査するという計画を立てていた。しかし、Covid-19の影響により医療施設への立ち入りに制限が課せられ、臨床現場でのデータ収集が進まなかった。
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今後の研究の推進方策 |
文献検討とこれまでに収集したデータの分析から親と看護師との協働要因・親支援項目を抽出し、プログラム試案を作成する。
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