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運動療法による認知症発症予防のメカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 18K17602
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
研究機関京都大学

研究代表者

野田 泰葉  京都大学, 医学研究科, 特定助教 (50784146)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2019年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードアルツハイマー病 / FNDC5 / Irisin / 運動 / 認知症
研究実績の概要

近年、アルツハイマー病と生活習慣病が密接に関わっているのではないかという疫学的な報告が相次いでいる。もし生活習慣病とアルツハイマー病の間に関連があれば、それに対する治療や介入によって、アルツハイマー病の予防もしくは発症を遅延させることができる可能性が考えられる。これまで、生活習慣病とアルツハイマー病の関係性について検証を重ねてきた結果、食事の改善よりも運動の方がAβの沈着や空間認識記憶力に対する抑制的効果を呈する事を明らかにしてきた。2013年の報告より、運動をさせたマウスにおいて、筋肉と海馬におけるFNDC5の発現が増加する事が明らかになった。FNDC5は、運動によって発現が誘導される転写コアクチベーター、PGC-1αの下流にある分子であり、通常は筋に多く発現し、運動に伴い何らかの酵素によって切断を受ける事でIrisinを分泌させる。そこで、Aβの前駆体であるアミロイド前駆体タンパク質(APP)と、運動によって発現が増加し、Irisin前駆体タンパク質とも言えるFNDC5との間に関連性があるのかどうか、またFNDC5がAβ産生量に影響するのかどうかを検証した。運動に伴い発現が増加するとされるFNDC5がAPPと結合することで、アルツハイマー病の主原因とされるAβの産生に対して抑制的に働くこと、またFNDC5がAβ配列のN末端側で結合しており、sAPPβも減少させた事から、β-セクレターゼの作用を阻害する事でAβ産生減少に繋がっているのではないかと推測できる。更に、FNDC5の発現によって、BACE1の発現量並びに活性が低下していることが分かった。これらの結果より、FNDC5はなんらかの形でBACE1に働きかけ、Aβ産生の減少へと導く事が示唆された。

報告書

(2件)
  • 2019 実績報告書
  • 2018 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Fibronectin domain containig protein 5 interacts with APP and decreases Aβ production in Alzheimer's disease.2018

    • 著者名/発表者名
      Noda Y, Kuzuya A, Tanigawa K, Araki M, Kawao R, Biao M, Sasakura Y, Maesako M, Tashiro Y, Uemura K, Okuno Y, Kinoshita A.
    • 雑誌名

      Molecular Brain

      巻: 11

    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [図書] 運動療法による認知症発症予防メカニズム ~myokineが脳にもたらす効果~2019

    • 著者名/発表者名
      野田 泰葉
    • 総ページ数
      5
    • 出版者
      Medical Science Digest/ニュー・サイエンス社
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書

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公開日: 2018-04-23   更新日: 2021-01-27  

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