研究課題/領域番号 |
18K17617
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 医療創生大学 |
研究代表者 |
木村 奈緒 医療創生大学, 国際看護学部, 准教授 (30794234)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 高齢者 / 爪 / 介護保険施設 / ネイルケア / フットケア |
研究実績の概要 |
爪は指趾先端を保護すると同時に、指先の微細な感覚や細かな作業などに重要な役割を果たす皮膚付属器である。加齢により爪の伸長速度は緩やかになるが、乾燥や肥厚、変形が多く発生する。高齢者施設や病院では、このような状態の爪の高齢者が散見される。爪の異常は生命に直接影響する問題ではないが、転倒のリスク因子や皮膚損傷(スキンテア)の発生因子となることが報告されており、高齢者のウェルビーイングを著しく阻害する要因であるため、適切なケアが必要である。 しかしながら、これまで爪のケアに関する実態は明らかにされておらず、どのようなケアが実施されているのか、適切なケアが実施されているのか、また、爪のケアに対する看護師や介護士の認識については不明であった。 そこで本研究では、介護保険施設における高齢者の爪のケアの現状を明らかにすることを目的とした。 当初予定では、高齢者施設に赴き臨床調査を実施する予定であったが、新型コロナウイルス感染症の拡大により、施設への立ち入りが不可能となったため、研究計画を修正し、質問紙によるアンケート調査へと研究方法を変更している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
回収したアンケート調査票の集計および解析を実施した。看護師、介護士合計1,504名から回答を得た(回答率41.8%)。回答者のほとんどが施設内で爪の異常を発見したことがあると答え、その中でも特に「肥厚爪」および「陥入爪」を認めたことがある者が多かった。回答者のほとんどが爪のケアに対して困難さを感じていた。一方、施設内にネイルケアに関するマニュアルや手順書があると回答した者は70名(4.7%)であり、ほとんどの施設で存在していないことが明らかとなった。
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今後の研究の推進方策 |
アンケート調査票で収集した自由記載データの質的解析を進める予定である。
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