研究課題/領域番号 |
18K17623
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
|
研究機関 | 東京有明医療大学 |
研究代表者 |
川上 嘉明 東京有明医療大学, 看護学部, 教授 (20582670)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | BMI / 食事摂取量 / エンドオブライフ・ケア / 非がん / 予後予測 / 看取り / エンドオブライフ / 虚弱高齢者 / 生命予後 |
研究成果の概要 |
衰弱または認知症のある高齢者の余命予測は難しい。この研究の目的は,そうした高齢者の継続的に測定したBMI(Body Mass Index),エネルギー摂取量,および水分摂取量の時間的変化が余命予測の因子となることを検証することであった。高齢者介護施設で介護を受け,施設で死亡した106~218人の虚弱な高齢者を分析した結果,エネルギー摂取量が一定であっても死亡の60か月前からBMIが低下する傾向が見られ,死亡の1年前にはエネルギー摂取量は急速に減少し,水分摂取量は死亡直前に突然減少したことが示された。したがって,これらのパラメータは,虚弱高齢者の死亡の予測因子となることが明らかとなった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
緩徐に機能が低下し衰弱や認知症により死に至る高齢者について,死の時期を予測できるエビデンスがない。そうした高齢者について死の5年前から低下するBMI(Body Mass Index)や1年前から急激に低下する食事摂取量(kcal),水分摂取量(ml)のデータを縦断的に収集し分析した結果,これらのパラメータにおける特徴的な変化は余命予測に有効であることが本研究で明らかにされた。これらの科学的なエビデンスをもとに,緩徐に機能が低下する高齢者に対しても,終末期を意識したケアに転換することが可能となることが示唆された。
|