研究課題/領域番号 |
18K17644
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 大阪公立大学 (2022) 大阪府立大学 (2018-2021) |
研究代表者 |
高 知恵 (椿知恵) 大阪公立大学, 大学院看護学研究科, 講師 (60582319)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 在留外国人 / 在日コリアン / コミュニティ / ソーシャル・キャピタル / 妊産褥婦支援 / 保健指導 / バイオピリン / 心理的ストレス / 在住外国人 / 母子保健 / 育児支援 / 家族形成 / Family planning / Cultural Characteristics |
研究成果の概要 |
在日コリアンコミュニティに居住する在日コリアン母親への聞き取り調査から、コミュニティの共通する規範、価値観、理解を伴ったネットワークが長い年月を経ながら在日コリアンにとっての「安心と絆をうむコリアンコミュニティ」となっており、このようなソーシャル・キャピタルの醸成が多子、育児を肯定的に捉え、家族形成を支えている可能性が示された。 加えてリプロダクティブ世代の在留外国人への妊娠・出産・育児期支援を検討する上では、在留外国人への看護を実践する看護職者の苦手意識があることが明らかとなった。外国人への保健指導には、言語的課題と同時に文化や風習も踏まえた指導、対象者中心の指導を検討する必要性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、伝統的儒教の価値観の強い在日コリアンコミュニティというマイノリティな社会において、在日コリアン母親の育児を支えるコリアンコミュニティのソーシャル・キャピタルの醸成について明らかになった。 加えて、在日コリアン以外のコミュニティにおけるソーシャル・キャピタルの適応可能性も示唆された。民族的マイノリティが同じ背景の集団、仲間を頼る傾向、似たような境遇の者同士のつながりを大事にするという先行研究もあり、今後も増加が予測される在留外国人妊産褥婦の孤独を予防し、育児を支えるためにはコミュニティのチカラが重要であることが示唆され、今後のグローバル社会においての高い社会的意義が認められた。
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