研究課題/領域番号 |
18K17645
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 島根県立大学 |
研究代表者 |
林 健司 島根県立大学, 看護栄養学部, 准教授 (10462037)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 大腿骨近位部骨折 / 居宅退院 / 高齢者 / 居宅生活 / 健康寿命 / 介護予防 |
研究成果の概要 |
本研究では、大腿骨近位部骨折を受傷し居宅退院となった高齢者の生活様相を分析し、対象者の特性を捉えたプログラムを開発した。対象となる高齢者は「自由を手に入れる」一方で、「想定外の現実」に直面し、次第に「生活環境の狭小化」状況にあった。そんな中、徐々に「老いと折り合う」ことで、居宅で暮らす自分を客観視するようになっていた。そして、大腿骨近位部骨折術後に居宅退院した高齢者は、「前向きな依存」と「無理のない自律」の二方向で生活の再構築を始めつつあった。また、一度骨折を経験した高齢者は退院後、「脳裏によぎる再骨折」を抱えながら生活していた。 結果をもとに、患者・家族への指導用冊子とDVDを作成した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
国民の健康寿命延伸に向けた支援としては、多彩なメニューの介護予防事業が地域で暮らす高齢者を対象に行われていることがほとんどであり、一定の効果がみられている。しかし、大腿骨近位部骨折を起こし在宅復帰した高齢者は、退院直後から地域で開催される定期的な介護予防への取り組みに参加することは困難である。また、疾患毎に経過や生活に与える影響が異なることから、対象者の障がい特性を捉え、在宅で取り組める支援プログラムを構築していく必要性がある。本研究では、大腿骨近位部骨折を受傷し居宅退院となった高齢者の生活様相を分析し、対象者の特性を捉えたプログラムを作成できたことから、保健・医療分野に寄与できる。
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