研究課題/領域番号 |
18K17652
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
三浦 佳代 埼玉医科大学, 保健医療学部, 講師 (40805389)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 脳卒中 / 活動 / 行動計画 / 対処計画 / 行動変容 / 回復期 / 活動性 / 生活の質 / 社会参加 / リハビリテーション / 退院後 / 在宅 |
研究実績の概要 |
本研究は,脳卒中者の退院後の活動性,および生活の質の向上を目指し,回復期リハビリテーション病院入院中の患者に実施する行動変容型介入プログラムの効果を検証する目的で開始した。 COVID-19の蔓延により,予定より症例数が激減したが,得られたデータをもとに,検証をおこなっている。 本研究では,回復期リハビリテーション病院入院中に,退院後の活動に対する計画(行動計画:なにを,いつ,どこで,どのようにおこなうか。対処計画:実施を妨げる要因があった場合に,どのように対処するか)を考え,入院中の心身機能や日常生活動作能力の変化にあわせて1か月ごとに計画の修正をするという「活動計画立案の練習」をおこなうことで,退院後の活動について,自ら考えることができ,退院後の活動性向上につながるのではないかと仮説を立てていた。 入院中1か月ごとの介入および,退院3か月後まで調査を実施したところ,調査期間中に調査を完遂した者は5名であった。入院中の介入の機会は2-6回であり,かつ全員に日常生活動作能力の向上が確認された。しかしながら,入院中に退院後の活動に対する計画の修正をおこなった者はいなかった。入院前から退院3か月後にかけての活動性得点は,向上した者が2名,低下したものが2名,変化していない者が1名あった。退院時から退院3か月後にかけての生活の質の得点は,向上した者が2名,低下した者が3名であった。 すなわち,入院中に,日常生活動作能力が向上したにもかかわらず,退院後の活動に対する計画を修正した者はおらず,入院中に計画を修正する練習はできなかった。また,活動性およびQOLに肯定的な変化が得られたとは言い難い。 よって,回復期リハビリテーション病院からの退院者を対象として,退院後の活動性の向上を目指す場合,入院中から計画を修正する機会を設けることは効果的ではない可能性があることがわかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2度の産前・産後休暇による研究の中断,およびCOVID-19蔓延による調査の中止のため。
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今後の研究の推進方策 |
入院中の計画修正練習が有効でない可能性があるため,退院後のフォローアップ(ニューズレターの郵送)を検討し,介入媒体の開発をすすめていく。
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