研究課題/領域番号 |
18K17679
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 埼玉県立大学 |
研究代表者 |
国分 貴徳 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (10616395)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 前十字靱帯損傷 / ACL / 保存療法 / 適応 / リハビリテーション / 自己治癒 / 実験動物モデル / 運動介入効果 / Scaffold / 胎仔マウス / 発達 / 前十字靭帯 / 保存的治療法 / 損傷部位 / 前十字靭帯損傷 / メカノバイオロジー |
研究成果の概要 |
今回の研究では、前十字靱帯損傷患者に対する保存的治療法の確立へ向けて、保存的治療法の損傷部位による適応の可能性を明らかにすること、および自己治癒過程におけるリハビリテーション介入の影響を明らかにすることを目的とした。結果として、実験動物において保存的治療法は前十字靭帯損傷の多数を占める中間部損傷と大腿骨近位部損傷の双方に適応できる可能性が示された。また、運動介入においては、メカニカルストレス受容性が高いとされる膝蓋下脂肪体を介して、異常運動を制動した上での介入は、治癒を促進させる可能性が示された。この結果は前十字靱帯損傷の治癒過程における適切なリハビリテーションの重要性を示唆するものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、前十字靱帯損傷に対する保存的治療法が、損傷部位(大腿骨近位部か中間部か)に関わらず適応可能であること、および異常な関節運動を制動した状態における適度な運動は、完全損傷した前十字靭帯の自己治癒反応を促進することを明らかにした。以上の結果は、我々の基礎研究を臨床へ応用していく上で、対象となる患者の適応の有無の判断と、その後の治癒を促進するリハビリテーション介入に関する基礎的なデータとなる可能性があり、前十字靱帯損傷患者に対する新たな治療法の選択肢確立へ有用な成果である。
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