研究課題/領域番号 |
18K17696
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
|
研究機関 | 日本福祉大学 |
研究代表者 |
松尾 真吾 日本福祉大学, 健康科学部, 助教 (30725700)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
|
キーワード | スタティック・ストレッチング / ダイナミック・ストレッチング / 柔軟性 / 関節可動域 / stiffness / 筋伸張量 / 三次元変形・変位測定 / ストレッチング / 伸張部位 |
研究成果の概要 |
本研究課題では,ストレッチング後の各組織の伸張性または弾性の変化をそれぞれの組織別に検討した。対象は健常男性7名の右下腿三頭筋とし,合計300秒のスタティック(SS)またはダイナミック・ストレッチング(DS)を施行した。結果,両ストレッチング後に関節可動域および最大受動トルクが増加し,受動スティフネス,腓腹筋内側頭における筋腹および腱膜の剪断弾性係数が低下すること,SS後でのみ腓腹筋内側頭における筋腱移行部の変位量が増加すること,SS後の腓腹筋内側頭における腱膜の剪断弾性係数の低下率はDS後よりも大きいこと,SS後の皮膚のひずみ量は他の評価指標の変化率よりもかなり小さいことを明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題では,近年工学分野で発展している三次元変形・変位測定を,従来ストレッチングの効果判定に用いられてきた等速性運動機器ならびに超音波エコーと併用することで,特に下腿三頭筋においてストレッチング方法の違いにより伸張される組織が異なる可能性があることを明らかにした。これまでに上記測定法を併用してストレッチング効果を各組織別に検討した先行研究は見当たらず,また本研究課題で得られた結果は可動域の制限組織別に最善のストレッチング方法を提案するための基礎的資料となり,対象者の状態に合わせたテーラーメード医療を提供するうえでの科学的根拠となりうると考えられ,その学術的・社会的意義は高いと考えられる。
|