研究課題/領域番号 |
18K17697
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 岡山医療専門職大学 (2020-2022) 大阪人間科学大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
田中 雅侑 岡山医療専門職大学, 健康科学部 理学療法学科, 助教 (10780497)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 骨格筋 / 血管障害 / 運動 / 終末糖化産物 / 毛細血管 / 糖化ストレス |
研究成果の概要 |
本研究では、1)糖化ストレスが骨格筋の毛細血管網に与える影響、および2)糖化ストレスによる筋毛細血管障害に対する運動介入の効果を解明することを目的とした。本研究により、糖化ストレスが主に速筋における毛細血管網を退行させることを明らかとした。また、骨格筋の毛細血管は運動により増加することが知られているが、糖化ストレス負荷が運動による毛細血管の増加効果を減弱する可能性が示唆された。この背景には、運動による血管新生因子の増加反応が糖化ストレスにより低下することを確認した。以上の結果は、糖化ストレスが筋毛細血管構築の破綻に関与し、運動に対する毛細血管の適応性変化を障害することを示唆している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
骨格筋内の毛細血管は筋細胞に酸素や糖など筋の成長や代謝活動に必要な物質を送達する重要な役割を担っており、筋の量や持久力、糖代謝能などを規定している。加齢や慢性疾患により身体は糖化ストレスに曝されるが、これまで糖化ストレスが骨格筋内の血管構築に及ぼす影響は不明であった。本研究では糖化ストレスが骨格筋の毛細血管構築を障害すること、および運動による筋内の毛細血管新生を減弱することが明らかとなり、骨格筋内の毛細血管の健康を維持するには糖化ストレスを制御することが重要であることを示唆できた。本研究成果は、骨格筋の健康維持を目的とした糖化ストレス制御に焦点を当てた介入戦略の構築に有益な情報となると考える。
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