研究課題/領域番号 |
18K17698
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 藍野大学 |
研究代表者 |
山科 吉弘 藍野大学, 医療保健学部, 教授 (80585456)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 水中歩行 / 呼吸筋力 / 呼吸機能 / 体幹機能 / 高齢者 / 水中運動 / 口腔内圧 / 最大口腔内圧 |
研究成果の概要 |
我々は高齢者の呼吸筋力を増強させる水中歩行の運動強度を明らかにし、またその持続効果も検討した。 水深は少なくとも第4肋間レベルよりは深い水深が必要であり、陸上歩行と比較して呼吸筋力を向上するには6週間程度の期間が必要であった。また運動強度は予測最大心拍数の60%になるように歩行速度を調節し、20分間歩行を週に4回実施する必要性があることが明らかとなった。しかし、6週間の水中歩行をやめると、プログラム終了後4~6週間にて呼吸筋力は低下することが示唆された。我々の研究から水中歩行により呼吸筋力を改善することは可能であるが、肺活量などは変化を示さないことが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
水中歩行は水の性質により関節の負担も少なくなることから、様々な疾患の方の運動に有用であると思われる。先行研究においても四肢の筋力の改善について多く報告されており、特に肥満者や整形外科疾患の方の研究が盛んにおこなわれている。しかし、呼吸筋力の向上については報告が非常に少なく、また呼吸筋力改善に有効な運動負荷量が示されていなかった。今後、様々な疾患の方に対して、同様の結果が得られるのかを検討する必要性は十分にあるが、我々の結果は高齢者の呼吸筋力増強における水中歩行の運動負荷において、1つの基準になるものと考えられる。
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