研究課題/領域番号 |
18K17701
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
蜂須賀 明子 産業医科大学, 医学部, 助教 (90646936)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 運動単位数 / MUNE / Martin-Gruber吻合 / 神経再生 / 手根管症候群 / 肘部管症候群 / 神経伝導検査 / 神経吻合 / 末梢神経障害 |
研究成果の概要 |
今回「Digital subtraction法」および「吻合枝のためのMUNE新法」を開発し,神経吻合における簡便かつ非侵襲的な電気生理学的評価が初めて実現した.「Digital subtraction法」による吻合枝CMAP計測は,簡便で吻合枝に対して広く有用である.「吻合枝のためのMUNE新法」は相対的に一定の運動単位数を持つ吻合枝(端端吻合や一部の端側吻合)において,より詳細な吻合枝評価として活用できる可能性がある.これらの評価を用いて,頻度の高い破格であるMarin-Gruber吻合の神経吻合枝による筋支配の特徴を明らかにし,末梢神経障害合併時に吻合枝が神経再生へ寄与することを示した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回Digital subtraction法およびMUNE新法を開発し,神経吻合における簡便かつ非侵襲的な電気生理学的評価を初めて実現した.また19.5%と頻度の高い破格Marin-Gruber吻合において,神経吻合枝による筋支配の特徴を明らかにし,末梢神経障害合併時に吻合枝が神経再生へ寄与することを示した.本知見は,神経吻合枝を評価する新たな客観的指標を提供し,神経吻合を有する末梢神経障害において,より正確な診断や効果的な治療選択や治療開発に役立つ.更にMarin-Gruber吻合は神経吻合の健常モデルであり,神経移行や神経移植で吻合枝を生じる神経再生医療の発展への貢献が期待される.
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