研究課題/領域番号 |
18K17702
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
|
研究機関 | 西九州大学 |
研究代表者 |
岸川 由紀 西九州大学, リハビリテーション学部, 講師 (30783360)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
|
キーワード | 慢性疼痛 / 痛覚閾値低下 / 関節不動化 / ドパミン / 側坐核 / ドパミンD2受容体 / カッパーオピオイド受容体 / 中脳辺縁系 / 不動化 / 慢性痛 / 痛覚閾値 / 報酬系 / 神経科学 / 情動 |
研究成果の概要 |
本研究では、ラットの足関節を慢性的に固定し不動化したことによって誘発される機械的な痛覚過敏が側坐核におけるドパミン作動性神経伝達の変化に起因することを示した。側坐核への薬物注入と組み合わせたin vivoマイクロダイアリシス法を用いて、側坐核でのドパミンD2受容体拮抗薬が機械的な痛覚過敏を改善することを明らかにした。側坐核でのドパミンD2受容体活性化は、正常マウスでの機械的な痛覚過敏を引き起こした。また、関節不動化ラットの側坐核におけるドパミンD2受容体(Drd2)mRNA発現量も増加していることを確認した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
慢性的な痛みは、急性疼痛の組織損傷を伴う痛みとは異なり、ストレスや抑うつ状態などの心理的要因が痛みの認知に大きく関与する。そこで、情動の変化に関係する中脳辺縁系ドパミン神経に焦点を当て、慢性疼痛に対する新規治療の糸口を得たいと考えた。結果として、ドパミンD2受容体拮抗薬を投与すると痛覚閾値が上昇した。したがって、ドパミンD2受容体拮抗薬は慢性疼痛の治療薬となる可能性が示唆された。
|