研究課題/領域番号 |
18K17713
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
間所 祥子 金沢大学, 保健学系, 助教 (60595445)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 糖尿病ラット / 廃用性筋萎縮 / 再荷重 / 筋張力 / 運動効果 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は糖尿病ラットと健常ラットにおいて、廃用性筋萎縮モデルを作製し、その後、運動負荷を加え糖尿病がその回復過程において筋組織および筋張力に与える影響を明らかにすることである。糖尿病ラットについては、日本人の糖尿病の95%に相当する2型糖尿病モデル動物である、Goto-Kakizaki rat(以下GKラット)を用いること、運動負荷として、臨床応用可能な荷重、トレッドミル歩行について頻度も含め検討することが本研究の独自性である。対象とする筋はTypeⅠ線維が多いとされるヒラメ筋と、TypeⅡ線維が多いとされる長趾伸筋とし、実験介入後の筋湿重量、筋線維横断面積、筋線維タイプに加え、機能的表として、筋張力を測定する。実験①では、糖尿病ラット、健常ラットに尾部懸垂法を用い、廃用性筋萎縮を作成後、再荷重を行い、その回復過程における筋断面積について検討した。その後、さらに機能的評価として、再荷重後1週間後の状態、再荷重後2週間後のモデルを作製し、その回復過程における筋張力について、単収縮、強縮、筋疲労について測定した。これまでの結果から、尾部懸垂によってヒラメ筋については、健常ラット・糖尿病ラットとともに廃用性筋萎縮が惹起され、筋線維横断面積の低下、筋張力の低下は同程度でみられ、糖尿病ラットのみの影響は明らかではなかった。また、加えて、回復過程においても同様の傾向を示した。長趾伸筋については、筋線維横断面積はGKラット、健常ラットともに同程度の萎縮を示したが、筋張力については、強縮において、GKラットにおいてより低下しやすい傾向を示した。また、その回復過程においては、健常ラット・GKラットともに2週間で筋張力は同程度の回復を示した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
現状で筋線維タイプ分析のための、免疫染色の条件設定決定までに多くの予備実験が必要であり、時間を要した。また、COVID19感染症の影響により、顕微鏡の使用ができない期間があったこと、研究者が入院し、実験を行えない期間があった。
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今後の研究の推進方策 |
筋線維タイプ分析のための画像解析を引き続き実施する。また、合わせて、筋張力データの筋疲労データについて、さらに分析を進めることで、健常ラットと糖尿病ラットの廃用性筋萎縮からの回復過程における違いがあるか検討をすすめる。
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