研究課題/領域番号 |
18K17716
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
星野 藍子 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 講師 (10534406)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
|
キーワード | うつ病 / 復職 / メンタルヘルス / 休職 / 女性 / 産業精神医学 / リワーク / 作業療法 / 復職支援 / 男性 / リハビリテーション / 産業労働 / うつ |
研究成果の概要 |
メンタルヘルス疾患により休職している者に対する復職支援は、これまで男性をターゲットとしてきた。本研究では、利用者のデータを多面的に解析することにより、女性の利用者の特徴や傾向を解明し適切なプログラム開発の一助とすることを目指した。 その結果、女性は利用者そのものが非常に少ない上に、メンタルヘルスの状態が重症化してからプログラムの利用に至ること、プログラム利用時にも健康に関する語について多く発言していた。また企業でのストレスチェックでも男性とは異なるストレス重症化因子を保有していた。これらの点を踏まえて、現在のリワーク支援の枠組みを超えた予防的、治療的プログラムが構築されれる必要がある。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの研究では復職支援の利用者の傾向を性差という観点からとらえる研究は非常に乏しく、女性の利用者の傾向や特徴は不明であった。本研究を通して、まず女性の利用者が乏しいこと、また男性とは異なるストレス因子を保有し、重症化してから利用を開始していることが解明された。これらの点は、現在の復職支援プログラムが女性に適したものではないこと、また何らかの理由でプログラムに結びつきにくい状況があることを示唆した。 この結果を踏まえ、女性のメンタルヘルス悪化と休職に関して、精神科医療の枠組みだけではなく、企業での重症化予防を主眼とした研究が求められていることが示唆された。
|