研究課題/領域番号 |
18K17717
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
山口 玲欧奈 京都大学, 高等研究院, 特定助教 (50812640)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 脊髄損傷 / 機能回復 / サル / ECoG / 巧緻運動 / EMG / 精密把持 |
研究成果の概要 |
サルを対象とし、第4頚髄と第5頚髄間の境界部で脳と運動ニューロンを直接つなぐ外側皮質脊髄路を損傷させた後でも、訓練によって精密把持が回復することが明らかになった。本研究ではより大きな損傷モデルを作成し、回復過程と脳活動を記録した。 損傷から約1か月後、粗野な把持ができるようになった。一方、精密把持はほとんど回復しなかった。脳と運動ニューロンとの結合性を明らかにするために、両側の感覚運動関連領域に毎週電気刺激を行った。その結果、損傷前に見られなかった身体部位で電気刺激によって筋収縮が誘発された。損傷後には脳の広範な領域で脱抑制が生じ、機能回復に寄与していることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、脊髄損傷後の機能回復に関わる脳機能を調査した。損傷後には、脳の広範な領域で脱抑制が生じることが明らかになった。本研究の成果は、機能回復を導く運動学習機構の理解と、リハビリテーションの効果の評価・運動補助ロボットの開発・新たな治療法の創出につながるものと期待される。
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