研究課題/領域番号 |
18K17730
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 信州大学 (2019-2020) 国際医療福祉大学 (2018) |
研究代表者 |
小宅 一彰 信州大学, 学術研究院保健学系, 助教 (90803289)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 脳卒中後疲労 / リハビリテーション / 運動療法 / 酸素摂取量 / 心拍出量 / 全身持久力 / 酸素摂取動態 / 動静脈酸素較差 / 時定数 / 換気効率 / 呼吸数 / 自覚的運動強度 / 運動負荷試験 / 分時換気量 |
研究成果の概要 |
脳卒中発症後に持続的な疲労感を訴える脳卒中後疲労は、全身持久力の低下と関連しているのかを検証することを目的に研究を遂行した。全身持久力は、高強度の運動に対する耐容能力と低強度運動に対する順応能力の二つの観点から評価した。研究の結果、脳卒中後疲労は、高強度の運動に対する耐容能力よりも低強度の運動に対する順応能力と関連していた。具体的には、脳卒中後疲労が重度な患者では、運動時に必要な酸素を身体に供給する機能が低下していることが示された。したがって、全身持久力を高める運動療法プログラムの提供は、脳卒中後疲労を有する患者にとって有益であると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳卒中後疲労は、患者の約半数に認められ、身体活動の減少、社会参加の制約、死亡率の増加に関連することが報告されている。脳卒中発症後の身体活動量減少による全身持久力の低下が、脳卒中後疲労の発症に関連していると考えられているが、この関係についての科学的なエビデンスは十分ではなかった。本研究の学術的意義は、脳卒中患者における運動に対する呼吸循環応答を詳細に評価したうえで脳卒中後疲労と全身持久力の関係を初めて報告したことである。また脳卒中後疲労を有する患者が十分な活動量を確保できるように運動プログラムを提供するサポートが必要であることを示した点は、介護予防の観点から社会的意義の高い知見である。
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