研究課題/領域番号 |
18K17733
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 名古屋大学 (2022) 慶應義塾大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
飯島 弘貴 名古屋大学, 高等研究院(保健), 特任助教 (20816631)
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研究期間 (年度) |
2021-11-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 変形性膝関節症 / Laser-TUG / 機能的移動能力 / 運動器不安定症 / マルチセンサ / 発症予測アルゴリズム / 慣性センサ / 解析アルゴリズム / システマティックレビュー / 腰痛 / 転倒 / 階段昇降 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究課題では、複数の小型センサの有機的統合に挑戦し、変形性膝関節症患者の階段昇降や方向転換等の動的課題における機能的移動能力を非侵襲で評価可能なシステムを提案する。この計測システムを用いてコホート調査を行い、転倒を招きやすい運動器不安定症の発症予測アルゴリズム構築を最終目標とする。従来の運動機能評価では、課題遂行に要する時間の計測が主な評価手法であったが、本計測システムでは運動機能の質的評価を可能とする。運動機能障害を従来とは異なる視点から捉えることになるため、運動器不安定症予測にとどまらず、新たな疾患概念を提唱できる可能性がある。
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研究成果の概要 |
本課題では、レーザーレンジセンサに圧力センサを同期させた定量的TUG計測システム(Laser-TUG)を用いて、変形性膝関節症患者の機能的移動能力を特徴づけることを目的とした。Laser-TUGシステムによって変形性膝関節症患者の疼痛に伴い歩き始めが制限されること、また、股関節筋力低下と方向転換の遅延の関係が明らかになるなど、変形性膝関節症に伴う機能的移動能低下の新たな特徴が見えてきた。Laser-TUGは非侵襲かつ簡便な評価システムであり、医療現場における診断補助やリハビリテーションの効果判定などの幅広い分野への貢献が今後期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Laser-TUGシステムによって、変形性膝関節症に伴う機能的移動制限の新しい側面を明らかにした。本システムは非侵襲かつ簡便な評価システムであり、医療現場における診断補助やリハビリテーションの効果判定などの幅広い分野への貢献が今後期待される。
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