研究課題/領域番号 |
18K17735
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 新潟医療福祉大学 |
研究代表者 |
犬飼 康人 新潟医療福祉大学, リハビリテーション学部, 講師 (20757801)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | バランス / 転倒 / ノイズ電流 / 非侵襲的脳刺激法 / 前庭 / 重心動揺 / ガルバニック前庭刺激 / center of pressure / 高齢者 / ノイズ / 電流刺激 / 理学療法 |
研究成果の概要 |
本研究課題の目的は,前庭器官へのノイズ電流刺激が高齢者のバランス機能に与える影響を明らかにすることであった.本研究での検証により,地域在住高齢者の立位重心動揺は前庭ノイズ電流刺激中に顕著に減少することが明らかになった.さらに,刺激前の重心動揺が高値を示す高齢者ほど,前庭ノイズ電流刺激により大幅に重心動揺が減少する刺激効果が大きいことが明らかとなった.また,本研究課題により,立位重心動揺は前庭ノイズ電流刺激中だけでなく,刺激終了後も減少した状態が持続していることが明らかとなった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢者の転倒予防に関しては,運動療法(筋力トレーニングやバランストレーニング)が中心的に行われている.本研究において,バランスに関与する前庭器官に微弱なノイズ電流刺激を行うことで,高齢者のバランス機能が即時的に向上することが明らかとなった.さらに,前庭器官へのノイズ電流刺激の効果は刺激中だけでなく,刺激終了後にも持続することも明らかとなった.これらの知見より,前庭器官へのノイズ電流刺激は,高齢者のバランス機能を向上させる新たな治療法となり得る可能性を示唆しており,高齢者の転倒予防に貢献する可能性がある.
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