研究課題/領域番号 |
18K17746
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 東京大学 (2020-2022) 東北大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
柿花 隆昭 東京大学, 医学部附属病院, 特任助教 (40722004)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 末梢動脈疾患 / 間歇性跛行 / 三次元動作解析 / 装具療法 / 運動療法 |
研究成果の概要 |
本研究では、末梢動脈疾患(PAD)に伴う間歇性跛行(IC)を運動力学的観点から分析し、その結果から装具療法の開発に向けたデータ収集と目的とした。新型コロナウイルスの影響で、装具療法を用いた研究データが収集できない状況となった。そのため、痛みそのものが歩容に関係しているかを分析するため、血管内治療(EVT)による前後比較を実施した。ICを有する、大動脈腸骨動脈領域のPAD患者、大腿膝窩動脈領域のPAD患者、健常者を対象とし、三次元動作解析装置による歩行パラメータの計測を行った。その結果、痛みはPAD患者の歩容に関与し、改善のためにはEVT と運動療法の併用等の治療戦略が必要と考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
PADに伴うICは血管疾患であるがゆえ、歩容にはこれまで着目されてこなかった。本研究により、痛みそのものが歩容に関係することが示唆された。また、痛みが取れた際に、股関節の関節モーメントやパワーが改善することが明らかになった。今後、股関節の働きを補助する装具の開発はICの改善に寄与できると考えられる。ICに伴う歩行速度や歩行距離の低下は患者の予後に直結するとされている。本研究の結果により、装具等の開発が進み、手術せずとも患者の歩行パフォーマンスを改善することで、PAD患者のQOLや生命予後の改善の一助になると考えている。
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