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脳卒中片麻痺に対する随意筋活動トリガー反復経頭蓋磁気刺激の効果の検討

研究課題

研究課題/領域番号 18K17766
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分59010:リハビリテーション科学関連
研究機関順天堂大学

研究代表者

谷 真美  順天堂大学, 医学部, 助手 (90817199)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワード脳卒中 / 磁気刺激 / 反復経頭蓋磁気刺激 / 手指巧緻性 / 片麻痺 / 脳卒中片麻痺 / rTMS / i-TBS / 経頭蓋磁気刺激 / 上肢運動機能 / rTMS / MEP / iTBS / 脳卒中上肢麻痺 / EMG-triggerd iTBS
研究実績の概要

反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)を用いて脳卒中上肢機能障害を改善させる試みが広がりつつあり、Intermittent theta burst stimulation (iTBS)は短時間で強力に皮質運動野の興奮性を増強する刺激法の一つである。また使用依存性可塑性の観点から考えると、随意運動に合わせてrTMSによる神経修飾を加えた方が、より選択的な神経回路の修飾が可能であり、その効果の増強効果が期待できる。本研究では使用頻度の高い「つまむ」動作時の随意筋活動をトリガーとしてiTBSを行うEMG-triggered iTBSの脳卒中患者における効果を電気生理学的検査ならびに手指巧緻性パフォーマンスにより検討している。
木片を「つまむ」動作施行時の手内筋の筋活動をトリガーとしてiTBSを行うEMG-triggerdITBS, 2)安静時に行う通常のiTBS,3) 木片を「つまむ」動作施行時の手内筋の筋活動をトリガーとしてsham刺激を行う、という3つの課題をランダムに行い、その前後におおける運動野磁気刺激(TMS)による手内筋運動誘発電位(MEP)を評価し、皮質運動野の興奮性の変化を検討した。すべての症例でMEPの増加を認めており、EMG-triggered iTBSの皮質運動野の興奮性に対する効果を認めた。現在はさらに10回EMG-triggerdITBSを行った場合での変化を検討し、無作為化比較試験(RCT)を実施している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

現在脳梗塞後の上肢麻痺を認める患者を対象とし、10日間のEMG-triggered iTBS(3分)、iTBS(3分間)を無作為に割り付け、cross over studyを行い、EMG-triggered iTBSの治療的介入効果を明らかとしている。5例の症例すべてにおいてMEPの増加を認めたが、症例の確保にやや難渋している。

今後の研究の推進方策

今後症例の確保を進め、1)EMG-triggered iTBSが脳卒中片麻痺の上肢機能回復に有用であることの世界で初めての立証、2)今までのrTMSに比べて短時間でのrTMSにより、選択的な筋活動の促通が長時間可能となれば、臨床でのリハビリテーションへのrTMSの応用が拡大し、3)慢性期の脳卒中患者においても短時間のrTMSとリハビリテーションの組合せにより機能回復が可能となる。という成果を目指していく。
この成果は治療が限られている脳卒片麻痺患者の上肢機能回復へ貢献し、日常生活での麻痺手の使用や復職等の社会復帰に繋がると期待でき、さらに本法はマンパワーの少ない、介護保険施設やデイケア施設でも施行が可能であり、医療経済の観点からも社会に与える影響が大きいものと考えられる。

報告書

(6件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 2018 実施状況報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2022 2020 2019

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 2件)

  • [雑誌論文] 尺骨神経障害(肘部尺骨神経障害)2020

    • 著者名/発表者名
      谷真美、補永薫、藤原俊之
    • 雑誌名

      CLINICAL REHABILITATION

      巻: Vol 29 ページ: 173-178

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] 回復期リハビリテーション病院での脳卒中片麻痺に対するHANDS protocolの効果の検討:無作為化比較試験2022

    • 著者名/発表者名
      谷真美
    • 学会等名
      第59回日本リハビリテーション医学会学術集会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] The effects of EMG-triggered intermittent theta burst stimulation (iTBS) of primary motor cortex among patients with stroke.2019

    • 著者名/発表者名
      Mami Tani, Momoko Omi, Kazuki Umemoto, Aiko Ishikawa, Nana Izawa, Kozo Hatori, Toshiyuki Fujiwara
    • 学会等名
      ISPRM 2019
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] The effects of EMG-triggered intermittent theta burst stimulation (iTBS) of primary motor cortex among patients with stroke.2019

    • 著者名/発表者名
      谷真美
    • 学会等名
      ISPRM
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
    • 国際学会

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公開日: 2018-04-23   更新日: 2024-12-25  

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