研究課題/領域番号 |
18K17773
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 健康科学大学 |
研究代表者 |
玉木 徹 健康科学大学, 健康科学部, 助教 (30712814)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 糖尿病 / 運動療法 / 運動ニューロン / 骨格筋 |
研究成果の概要 |
本研究では、1型糖尿病に起因する筋や運動ニューロンの障害に対する運動療法の効果を明らかにするために、トレッドミルを用いた低強度運動を実施し、後肢遠位の速筋と遅筋に対する電気生理学的な解析、運動ニューロンの形態学的な解析を行った。その結果、低負荷運動によって、糖尿病の遅筋で観察されたHalf-relaxation timeを指標とした弛緩時間の延長が有意に改善した。また、遅筋を支配する運動ニューロンの減少も低負荷運動によって一部改善された。これは、低負荷の有酸素運動が糖尿病に起因する遅筋で生じる筋の収縮特性の変化や運動ニューロンの形態学的な変化を抑制する可能性を示唆するものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糖尿病に対する代表的な治療手段の一つとして運動療法が挙げられる。一方で糖尿病ではバランス能力低下や筋力低下によって運動機能が低下してしまうことが報告されており、より安全かつ効果的な運動療法の確立が期待される。本研究結果は、運動機能が低い患者にも導入しやすい、低強度運動が糖尿病に起因する筋や運動ニューロンの障害に与える影響を検討するものであり、従来の糖代謝の改善を目的とした運動療法に加え、糖尿病に起因する筋や運動ニューロンの障害をターゲットとした新しい運動療法の開発につながる基礎的な知見になり得るものである。
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