研究課題/領域番号 |
18K17792
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 電気通信大学 |
研究代表者 |
星野 太佑 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 准教授 (70612117)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | クレンブテロール / 骨格筋 / 脂肪組織 / ミトコンドリア / 筋線維 / ヒストン脱アセチル化酵素 / 脂肪細胞 |
研究成果の概要 |
本研究では,筋肥大を引き起こすクレンブテロール摂取およびレジスタンストレーニングが骨格筋と脂肪組織に代謝的適応に与える影響を検証した.クレンブテロール摂取は,骨格筋のミトコンドリアの融合・分裂に関わるタンパク質の発現量の減少させ,ミトコンドリアの異常な形態変化を誘導した.そのような変化が起きる時,ヒストン脱アセチル化酵素4 (HDAC4)の核移行に変化はなかった.4週間のレジスタンストレーニングは,皮下白色脂肪細胞の大きさを減少させ,褐色脂肪細胞のミトコンドリアの酵素のタンパク質量を増加させることを明らかにした.以上のような現象のメカニズムについて今後さらに検証する必要がある.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
クレンブテロール摂取は筋肥大を引き起こすため,アスリートのパフォーマンス向上に悪用されてきた経緯がある.本研究ではエピジェネティックな制御に違いは見られなかったが,もしエピジェネティックな変化を伴うと,薬剤をやめた後にも,さらにはその後の世代にも薬剤の影響が受け継がれることになる.このことは,ドーピング検査をさらに難しくし,不平等なスポーツに繋がりかねないと思われる.また,筋肥大を目的としたレジスタンストレーニングでも,脂肪細胞を小さくすることがわかった.肥満や代謝疾患の改善に,脂肪細胞の変化の面からもレジスタンストレーニングが有効となりうる可能性が考えらる.
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