研究課題/領域番号 |
18K17795
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 北海道医療大学 |
研究代表者 |
井上 恒志郎 北海道医療大学, リハビリテーション科学部, 講師 (30708574)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 運動様式 / BALB/cマウス / ストレス / トレッドミル運動 / 回転ホイール運動 / 血中コルチコステロン濃度 / 視床下部室傍核 / トレッドミル走運動 / コルチコステロン / 不安・うつ様行動 / 乳酸閾値 / 運動強度 / ストレス脆弱動物 / BALB/c / 自発的輪回し運動 |
研究成果の概要 |
本研究では、高ストレス感受性のBALB/cマウスでは、強制トレッドミル走運動(TR)がストレスである一方、回転ホイール自発運動(WR)は非ストレスであり、その調節に視床下部室傍核(PVN)や内側前頭前野(mPFC)が関係するという仮説を検証した。BALB/cマウスに30分の低・高強度TRまたは低強度TRと同距離のWRを行わせ、血中ストレスホルモン濃度とPVN神経活動(c-fos陽性細胞数)の変化を解析した。TRは運動強度に関係なくストレスホルモンの分泌を促進し、PVNを活性化したが、WRではこの変化はみられなかった。この結果は本研究の仮説を支持する。今後は詳細な脳機構の解明が課題である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一般的な動物を用いた先行研究では、運動強度が運動時のストレス反応の決定因子となることが示されており、中強度を境に、中強度未満の軽い運動ではストレス反応の亢進が起こらず、中強度以上の高強度運動によってストレス反応の亢進が起こることが報告されている。一方、本研究は、ストレス感受性の高い個体では、強制(受動)的な運動は強度に関係なくストレスとなるが、自発(能動)的な運動は非ストレスであることを示している。この結果は、運動をストレスとして受容するか否かが個体の特性によって左右され、ストレス高感受性の個体にストレスなく運動を処方する場合には能動的な運動実施の働きかけが重要となることを示唆する知見である。
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