研究課題/領域番号 |
18K17796
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 仙台大学 |
研究代表者 |
渡邉 泰典 仙台大学, 体育学部, 講師 (50638418)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 着衣泳 / 肺換気量 / 浮力 / 浮心重心間距離 / ストローク長 / ストローク頻度 / 主観的運動強度 / 心拍数 / 溺水防止 / 水泳教育 / 指導法 / 水辺安全 / 水平姿勢 / 牽引 / 水辺安全教育 / 水中抵抗 / 体験学習 |
研究成果の概要 |
本研究は,呼吸に伴う浮力の増減や衣服の組み合わせが,ヒトの浮力と重力の大小関係,浮心と重心の位置関係に及ぼす影響を検証し,着衣泳指導提言への示唆を得ることを目的とした.その結果,夏の軽装を想定したTシャツとハーフパンツの着用では,肺換気量と浮力は,着衣時が水着時より減少した.また,これに合わせて靴を着用した場合,肺換気量は,着衣時が水着時より減少したが,浮力に違いはなかった.浮心重心間距離は,着衣時が水着時より短縮した.顔を挙げてクロールを泳いだ場合,着衣時は水着時より泳速とストローク長は減少したが,ストローク頻度は変わらなかった.RPEは着衣時が水着時より増加したが,心拍数に違いはなかった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果の学術的意義は,衣服が水中におけるヒトの肺換気量,水平姿勢,主観的/客観的負担度に及ぼす影響を定量的に評価したことにある.結果として,たとえ着圧が高くないTシャツとハーフパンツの着用でも換気量が減少することや,運動靴を着用すれば減少した浮力をカバーでき,身体は水平に近づくこと,さらには,負担度は主観的には大きくなると感じるが,客観的には衣服の有無で差はなく,主観と客観に乖離が生じることが明らかとなった.これらの知見は,着衣泳の指導内容の明確化に貢献する点で社会的意義は大きく,水辺の安全教育の更なる発展が期待できる.
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